まだ小さいお子さんとお出かけするとき、ヒヤッとすることはありませんか?
手をつないでいても急に振りほどいて走り出したり、人混みの中一瞬で姿が見えなくなったり。
好奇心旺盛な子どもたちに、わたしたち大人は肝を冷やしてばかりです。
いつか本当に事故に合ったり、迷子になったらどうしよう……。
そんな不安を軽減し、わが子を守ってくれる命綱が子供用ハーネスです。
周囲からの賛否はありますが、使う・使わないを決めるのは家庭で話し合う必要があります。
メリットとデメリットも含めて、おすすめする理由を解説します。
子供用ハーネスとは?使うメリット
子供用ハーネスは古く、中世ヨーロッパ時代から「手引き紐 (Leading strings)」と呼ばれ使われてきた育児用品です。
リュックやベルトに紐がついていて、大人と子どもを繋げることで、急な飛び出しや迷子を防ぐことができます。
子供用ハーネス使うことで得られるメリットは、大きく分けて3つ。
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット1・急な飛び出しによる事故防止
突然の飛び出しは、大人がどんなに気を付けていても完全には防げません。

ここは車の交通量が多くて危ない!
前から自転車が来てるし、気を付けなくちゃ。

大人は事前に危機管理ができますよね。子どもの安全が第一!
「飛び出しは危険」「事故に合ったら命に係わる」
わたしたち大人は、自然と考えて子どもを守っていますよね。
しかし、子ども自身は何が危険なのか分かっていません。
興味を引くものがあれば、すぐに近くに行って見てみたい!と思うし、あれはなんだろう?と考えた瞬間に走り出してしまいます。
大人が考えている間に、子どもは行動してしまうもの。
興味のあるものには一直線! どんなに気を付けていても防げない時があるでしょう。
そんな「いざ」という時に事故を防いでくれる子供用ハーネスは、命を守るために必要なのです。
メリット2・迷子や連れ去りの危険を防止
ショッピングモールやテーマパークなどの人混みで、一瞬目を離しただけなのに子どもがいない!なんて慌てたことはありませんか?
幼い頃の長男と2人で買い物へ行ったとき、レジで支払いをしている間に居なくなったことがありました。
その時は一列後ろのお菓子売り場にいて、すぐに見つけることができたので一安心でしたが、ダッシュでお店の外に出ていた可能性も……ゾッとしました。
子どもは、自分の「やりたい!」に素直です。
自分の興味あるものの近くに行ってみたものの、ふと周りを見てみたら「ママがいない!」からの全力ダッシュ!なんてことも、よくあります。
子どもは一度パニックになると、とにかく走り回ってしまい、なかなか見つからないことも多いです。

時間がかかっても見つかればいいのですが、危険はそれだけではありません。
警視庁の令和6年行方不明者届受理等の状況
によると、9歳以下の子供において毎年1000名を超える行方不明者がいることがわかります。(第2・3項)
令和6年は1035名。
その内、犯罪被害・事故遭遇のおそれのあるものが253件
不詳は288件となっています。(第4項)
子どもの連れ去りは、決して他人ごとではありません。
子供用ハーネスを使うことで、安心してテーマパークやショッピングモールを楽しむことができる。
大人にとっても、子どもにとっても大切なアイテムなのです。
メリット3・手をつなぐのを嫌がる子どもへの対策
「手を繋げばいいでしょう」
言葉にすれば、とても簡単そうですよね。
しかし、素直に手をつないでくれる子もいれば、イヤイヤ期で手が付けられないほどに手つなぎを嫌がったり、そもそも手つなぎが苦手な子もいます。
「親の努力が足りないから」「愛情不足だから」
そんなことで、手つなぎを嫌がっているのではありません。
手つなぎを嫌がる子どもにも、それぞれに理由があります。
特に2歳から4歳の子どもは、好きなように行動したい時期です。
自我も芽生えてきて、手をつなぐことで自由に動けなくなるとこを理解しているのでしょう。
基本は手つなぎ。ハーネスは補助
手をつなぐことを嫌がる子どもは、たくさん居ます。
「大きくなるまで一度も嫌がったことが無い」なんて子のほうが少ないでしょう。
ひとりで歩きたい。手つなぎはイヤ。
そんな子どもの気持ちに寄り添いながら、安全を守るためにハーネスを補助として使う。
それが一番いい使い方なのではと思っています。

子どもが「楽しい」と感じていれば、途中で「ママ、〇〇くんと手を繋ぎたいな~」なんて話しかけると、素直に手を繋いでくれたりしますよ。

そのあとすぐに離されたりしますけど。
無視されることも多いですけど、まぁそれは仕方ないですよ。
子供用ハーネスを使うデメリットと危険性
子供用ハーネスに、否定的・批判的な意見が多いことも事実。
もちろん、メリットがある一方でデメリットも存在します。
それぞれ詳しく解説していきます。
デメリット1・紐が絡まるなどの危険性
子供用ハーネスの紐ではありませんが、実際に「紐」というくくりで見れば100%安全だとは言い切れません。
例えばブラインドの紐で子どもの首が締まってしまう事故が報告されていて、死亡事故も起きています。
子供用ハーネスを使う時は、常に大人が近くにいる状況で使うようにしましょう。
紐をブラブラさせたまま、公園で遊ぶ。なんて使い方は絶対に止めてください。
また、使っていない時の保管場所も、子どもの手の届かない場所にするなど注意が必要です。
デメリット2・子どもが転倒する危険性
大人の手と、子どもの手や背中と紐で繋がっているわけですから、急に引っ張ると転倒の危険があります。
1歳から4歳までの子どもは、まだ足腰が弱く引っ張られる力に弱いのです。
リュック型など子どもの後ろに紐がついているものを使う場合、後頭部から倒れてしまい大けがにつながる可能性も捨てきれません。
例えば、危険な場所に行ってしまいそうなときは、紐を引っ張るのではなく抱き上げて止めるなど。
子供用ハーネスは、危険な場所でも何でも大丈夫!というものではありません。
「もしも」を防ぐための補助アイテムです。
状況によって、大人が安全な場所へ移動させましょう。
デメリット3・子どもがハーネス自体を嫌がることがある
手つなぎ自体が嫌いな子がいるように、子供用ハーネス自体を嫌がる子もいます。
デザインも、安全性も選びに選び抜いたのに、結局1回も使ってもらえなかった。
なんてことも、あるかもしれません。
こうなったら、もう諦めて他の方法を探すしかありません。
子どもの「イヤッ」は頑固です。
基本的に、好きな物しか受け入れてくれません。
実際「良かれと思って買ったのにまったく使えなかった」という体験は、ハーネスに限らずよくあることです。
せっかく悩んで買ったのに、部屋の隅に転がってた……なんて子どもあるあるですよね。
子どものために!と買ったものが、まったくの無駄になることは何度もありました。
お財布と相談して、機能と値段とで釣り合いが取れているものを選びましょうね。
デメリット4・感情的な部分で否定されることがある
否定的な意見から、周囲の視線が気になって使えない親御さんも多いのではないでしょうか。
心無い言葉をぶつけてくる人は、少なからず存在します。
しかし、迷って悩んで子供用ハーネスを調べているあなたには、まったく当てはまりません。
なかには調べもせず、可愛いから・楽そうだからとハーネスで繋ぎ、自分は歩きスマホしながら一切子どもを見ていない。
そんな親御さんも、残念ながらいます。
「放置されてる」「かわいそう」という否定派の人たちは、上記のようなイメージを持っているのではないでしょうか。
大多数のパパやママは、心配だから、不安だから、守りたいから子供用ハーネスを使うのです。
胸を張って使ってほしい。使える世の中になって欲しいなと、強く思います。
子供用ハーネスの使用年齢について
子供用ハーネスは、ひとり歩きをはじめる1歳頃から3歳まので子どもに使うことが一般的です。
ただし、1歳を過ぎたからといって絶対に使えるものではありません。
中には歩き始めが遅く、歩行が不安定な場合は逆に危険になりますので、ある程度しっかり歩けるようになってから使いましょう。
また、3歳になったからといって使って、それ以上の年齢はダメ。ということもありません。
3歳を超えても突発的に走り出してしまう子や、周りが見えず障害物にぶつかってケガをしてしまう子もいます。
それぞれの個性や性格に合わせて使用してください。
使用をやめるタイミング
子供用ハーネスの使用をやめるタイミングですが、明確に何歳までとは決まっていません。
そもそも、ハーネスを使う理由は、子どもの安全を守るためですよね。
子どもの成長を見ながら、飛び出しの危険性が無くなったり、手つなぎの約束を守れるようになれば無理に使う必要はありません。
逆に、3歳、4歳を超えても不安があるのなら使って大丈夫ですよ。
ただし、リュック型やベルト型は身長や負荷体重の制限がありますので、リストバンド型を買いなおすなどの対策をしましょう。
子供用ハーネスの種類と選び方
子供用ハーネスには、リュック型・ベスト型・リストバンド型の3種類があります。
どんなものを買えばいいか、迷ってしまいますよね。
それぞれ特徴が違いますので、年齢やお子さんに合ったものを選んでみてください。

リュック型
リュック型は少し重量があります。
大人にとっては微々たるものでも、子どもにとっては大きな負担になる場合があります。
足腰がしっかりしてきて、荷物を背負えるようになってから使いましょう。
普通の肩に掛けるだけのリュックに、自作の紐を取り付けることは危険です。
絶対に自分で作るのではなく、安全性の高い商品を選んでください。
ベスト型
ベスト型は、布や紐がベスト状に縫われていて、子どもに着せて使います。
総重量が軽く、子どもへの負担を最小限にできます。
ベルトの着脱ができるものよりも、一体型のほうが耐久性・安全性に優れていておすすめです。
サイズ調節ができて、胸のあたりでしっかりと固定できる商品を選びましょう。
リストバンド型
リストバンド型は大人と子どもの手首同士をつなぐ形です。
小さい子どもに使うとバランスを崩しやすく、危険なので注意してください。
また、手首周りに違和感を感じてイヤがる子も多いので、無理はさせないようにしましょう。
リュック型やベスト型を卒業した3・4歳からの使用に最適です。
子供用ハーネスで、子どもの命を守ろう
子供用ハーネスについてのメリットとデメリット、そしてその必要性を解説しました。
いまだに批判的な意見が消えていませんが、子育てを経験した方なら、その大変さを理解しているはずです。
子どもは活発で、自由で、予想のできない行動をしますよね。
子供用ハーネスを使うことで、子どもの安全が守られたり、大人の心の負担が減るのは良いことです。

自分の子どもに必要だと思うなら、迷わず使ってみて欲しいと思います。


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